一 刑法施行法上所謂他ノ法律中ニ於テ数罪倶発ノ例ヲ用ヒストノ明文アル場合ニ於テハ刑法ノ併合罪ニ関スル規定ノ全部ヲ適用スヘカラサル義ナリヤニ付キ覆審法院判官総会ノ決議ヲ要求スル件並ニ本件ニ付キ覆審法院長石井常英ヨリ、現行法令中「刑法ノ数罪倶発ノ例ヲ用ヰス」トノ規定ハ新刑法施行後ニ於テハ「新刑法併合罪ノ例ヲ用ヰス」ト変更セラレタルモノトスルモ刑法第五四条・第五五条ハ数罪ノ場合ヲ規定スルニ非スシテ一罪ノ処分ヲ規定スルモノナルカ故ニ此等ノ特別法ニ適用セラルヘシトノ結論ニ達シタルトノ判官総会決議答申ノ件(1909-06-10~1909-07-19);地方税規則施行規則違反者処分上ノ疑義ニ関スル澎湖庁長山田寅之助ヨリノ照会ニ対シ回答ノ件(1909-06-02~1909-08-07)